Circular Economy Competition / 2026

サーキュラーエコノミーコンペティション

循環 × 再生が拓く、建築の未来

Circular Economy Competition / 2026

サーキュラーエコノミーコンペティション

循環×再生が拓く、建築の未来。

分解と再編による、新たな建築の可能性。
建築を「資源のストック場」として捉え直す設計コンペティション。

Grand Prize
0万円
Prizes
0名
Final Review
0月4日

Theme & Brief

課題

「サーキュラーエコノミー(循環 × 再生)が拓く建築の未来
― 分解と再編による新たな建築の可能性 ―」

リニアエコノミーからサーキュラーエコノミーへ。サーキュラーエコノミー(循環型経済)とは、物質やエネルギーを限られた域内で循環させ、持続可能な社会を目指す経済モデルです。天然資源を「採る・作る・使う・捨てる」従来のリニアエコノミー(直線型経済)とは対照的に、採掘や廃棄のプロセスそのものまでを、設計で扱うべき対象として捉え直します。

リニアエコノミーからサーキュラーエコノミーへ

エレン・マッカーサー財団は、サーキュラーエコノミーの原則を次の3つに整理しています。この考え方を建築に持ち込むとき、建物は「完成して終わる作品」から、時間や場所を越えて部材が巡り続ける“マテリアルバンク(資源の銀行)”へと捉え直されます。

01廃棄を生まない設計

廃棄物と汚染を、あらかじめ生み出さないように設計する。

02資源を使い続ける

製品と原材料を、価値を保ったまま使い続ける。

03自然を再生する

自然の仕組みを再生し、循環を取り戻す。

課題背景

近年、経済合理性を優先する社会の中で、大量生産・大量消費を前提とした建築が数多く造られてきました。環境負荷の増大や資源枯渇といった地球規模の課題を顕在化させるだけでなく、人々の思い出が詰まった街並みさえ、いとも簡単に取り壊され、新たな建築が建て続けられています。

かつて伝統的な木造住宅が主流だった時代には、他の建築で使われた古材を積極的に活用し、四季の気候に応じてエネルギーを極力使わない環境建築群が街並みを構成していました。新しくても、どこか親しみやすさや懐かしさの漂う空間がそこにはありました。

一方、少子高齢化と空き家問題が進む今も、私たちは新しい建築を作り続けています。空き家は解体撤去費だけで数百万円以上かかることも多く、財産を減らす“金食い虫”として、引き継いだ人の悩みの種になってきました。

では、もしサーキュラーエコノミーの概念で建物を造ったらどうなるでしょうか。空き家になっても部材(パーツ)を容易に移設できれば、引き継いだ人の財産を目減りさせることなく、むしろ新たな財産を生み出せるかもしれません。建築を“資源のストック場”として捉える——そんな建築群が形成された社会では、社会全体に資源をストックするという発想が生まれてくるはずです。

構成部材が時間や場所を越えて循環する仕組みをあらかじめ設計に組み込むことで、素材・思い出・資源・経済の循環が生まれ、スクラップ&ビルドや単なるリノベーション・コンバージョンとは異なる、新たな建築のつくられ方と価値観が見いだせるのではないでしょうか。

課題制作 審査員 古座 拓磨

求める提案

「サーキュラーエコノミー(循環 × 再生)」の概念を建築分野に応用し、建築を完成形として固定するのではなく、将来的な分解・移設・再編を前提とした可変的な存在として再定義する提案を求めます。分解可能な構法、再利用を想定したディテール、移設や用途変更に対応する計画、そしてその概念が社会全体へ与える影響まで——具体的な設計手法を通して、サーキュラーエコノミーが切り拓く新しい建築社会の未来像を示してください。

資源や材料は、敷地の建物だけに閉じる必要はありません。町や都市全体を“資源のストック場”として捉える——そんな広がりのある発想を歓迎します。

本コンペは、単なるプレハブ化・ユニット化の手法を求めるものではありません。接合部や構法といった細かなディテールの工夫はもちろん重要ですが、それにとどまらず、循環が社会や街にどのような広がりをもたらすのかという大きな視点からの提案も同様に重視します。

Concept建てて、壊すのではなく。
分解し、再び編み直す。
素材も、思い出も、経済も巡る建築へ。

設計条件

  • 敷地久慈設計 東京支社が入居するビル(TASビル)が建つ範囲〒101-0065 東京都千代田区西神田2-5-2 TASビル
  • 資源・材料同ビルのみに縛られません。町や都市全体を資源のストック場として捉えてよく、既存躯体も自由に設定できます。
  • 用途・構造・階数・床面積指定なし(自由)
  • 提案自由な発想による提案を歓迎します

The Loop

循環を、設計する

01 / Disassemble

分解

容易に解体できる接合と構法。建築を不可逆な完成形ではなく、解ける構造として捉える。

02 / Relocate

移設

パーツ単位で運び、別の場所へ。空き家や余剰素材を、次の敷地のストックとして活かす。

03 / Reassemble

再編

同じ素材で、新しい関係を編む。用途や暮らしの変化に応じて建築を編み直す。

04 / Inherit

継承

素材・記憶・経済が次代へ巡る。スクラップ&ビルドを超えた循環型の建築社会へ。

Application Requirements

応募要項

Entry
公式フォームより応募登録のうえ、規定の形式で作品をご提出ください。一次審査はデータ(PDF)提出による書類審査です。参加費は無料です。
  1. 応募登録後、2〜3日程度で応募ナンバーをご登録のメールアドレスへお送りします。
  2. 応募登録の締切は作品提出と同じく11月4日(水)23:59です。余裕をもってご登録ください。
  3. お一人(1チーム)あたりの応募数に制限はありません。複数案の応募も可能です。
参加費無料 / 応募数の制限なし
Eligibility
個人・グループ(チーム)いずれも応募いただけます。グループの場合は代表者1名を立て、共同参加者全員の氏名を登録してください。人数の上限は設けません。
学生賞の対象は、応募時点で学校に在籍している方(大学院生を含む)です。グループの場合は全員が学生であることを条件とします。 共同参加者名は応募フォームに記載 / 学生賞=応募時点で在籍・大学院生含む
Submission
一次審査:PDFによるデータ提出(書類審査)。作品データは公式の作品提出フォームよりご提出ください。提出締切は11月4日(水)23:59です。
  1. A2サイズ(横使い)・PDF形式・1ファイル10MB以内で提出してください。
  2. PDF名は「応募ナンバー_代表者名」としてください。
  3. プレゼンボード右下部分に、24ポイントで「応募ナンバー_代表者名」を記載してください。
  4. プレゼンボードの様式は任意形式とします。(壁に展示する際はテープや画鋲で留めるため、予めご留意願います。)
二次審査:A2用紙(横使い)1枚(パネル化不可)を持参。模型は必要に応じて持込可(膝の上に載る 30cm四方程度まで)。
  1. 二次審査のA2用紙は、原則として一次審査で提出したPDFと同一内容が望ましいですが、修正・加筆も可能です。
  2. オンライン(Zoom)で参加する方は、A2原本を久慈設計 東京支社宛にご送付ください。送付先・到着期日は二次審査のご案内メールにてお知らせします。
一次=PDF(A2横) / 二次=A2横・1枚・パネル不可
Venue
久慈設計 東京支社にて、二次審査を実施します。
Poster Session
審査員が当日会場を巡回するポスターセッション形式で実施します。発表2分+質疑2分(お一人あたり4分枠)で採点を行います。
当日の集合時刻・所要時間は、二次審査対象者へ後日メールにてご連絡します。 審査員巡回 / 発表2分+質疑2分 / 集合時刻は対象者へメール連絡
Attendance
交通費の支給はありません。ご来場が難しい場合は、オンライン(Zoom)での発表参加も可能です。
オンライン参加の方は、A2原本を事前に久慈設計 東京支社宛にご送付ください。また、オンライン参加の受賞者への賞状は、PDF形式でメール送付します(原本の個別送付は行いません)。 来場 / オンライン(Zoom)どちらも可 / オンライン参加者はA2原本を事前送付
Criteria
下記〈審査方式・審査基準〉の5つの視点に基づき、総合的に審査します。
一次審査の通過者は最大50名程度を予定しています(応募状況に応じて審査員が判断するため、人数は変動する場合があります)。一次審査の結果は11月中旬に、ご登録のメールアドレスへご連絡します。 一次通過=最大50名程度(変動あり) / 結果通知=11月中旬
Result
二次審査当日(12月4日)に会場にて発表します。あわせて受賞者へ直接ご連絡のうえ、公式サイトにも掲載します。発表=二次審査当日
Download
印刷して読みやすいPDF資料をご用意しています。学校・研究室での掲示や共有にもご活用ください。 PDFは随時更新します。最新版は本サイトからダウンロードしてください。

Judging Criteria

審査方式・審査基準

一次審査はデータ(PDF)による書類審査、二次審査は審査員が巡回するポスターセッション(発表2分+質疑2分)で実施します。次の5つの視点から作品を総合的に評価します。

  1. 01

    テーマ適合性

    「循環」の考え方が提案の核になっているか。

  2. 02

    具体性

    循環の概念が、建築的な仕組み・空間として具体化されているか。

  3. 03

    独創性

    既存の事例の再現ではない、独自の視点があるか。

  4. 04

    実現可能性

    構法・運用の面で成立しうる説得力があるか。

  5. 05

    表現・伝達力

    パネル1枚で提案の魅力が伝わるか。

Award Composition

賞構成

Grand Prize
最優秀者
10万円
1名
Excellence
優秀者
3万円
1名
Jury Award
審査員賞
1万円
3名
Student
学生賞
1万円
3名
Selected
入賞
賞状
20名

※ 入賞は賞状のみの授与です。受賞者は合計28名を予定しています。

Introduction of Judges

審査員紹介

久慈 和也 氏
久慈 和也 氏
株式会社久慈設計 代表取締役社長。1931年創業、東北を代表する建築設計事務所の経営を率いる。経営者の視点から会社の進む道を描き、時代の変化を見据えて新しい挑戦を恐れず後押ししてきた。環境負荷の低減と地域資源の循環を重んじ、持続可能な社会において建築が担うべき役割を問い、これからの建築のあり方を社会的な視点から見つめる。
小川 惇 氏
小川 惇 氏
株式会社久慈設計 元代表取締役社長・会長。元・菊竹清訓建築設計事務所に在籍し、日本近代建築を代表する名作住宅〈スカイハウス〉の設計を担当した。その後は設計と経営の両面から長きにわたり久慈設計の中核を担い、数多くの建築プロジェクトに携わってきた。豊富な実務経験に裏打ちされた確かな視点で、提案の完成度と実現可能性を丁寧に見極める。
小川 茂樹 氏
小川 茂樹 氏
株式会社久慈設計 取締役専務執行役員。一級建築士。芝浦工業大学を卒業。JIA東北学生卒業設計コンクール2026の審査員を務めるほか、設計競技(コンペ)やプロポーザルでの受賞実績を多数もつ。とりわけデザインと計画学に長け、数多くの設計に携わってきた。実務に裏打ちされた確かな視点から、提案の完成度と社会に開かれた将来性を丁寧に見極める。
古座 拓磨 氏
古座 拓磨 氏
東京理科大学 西田研究室を卒業し、同大学院を修了。一級建築士。赤レンガ卒業設計展で15選入選や複数の賞を受賞。入社後は公共施設のプロポーザルで複数当選し、プロポーザルから基本設計・実施設計まで一貫してBIMとAIを駆使して設計に取り組む。固定概念にとらわれない柔軟なアイデアを求める。本コンペティションの企画・運営を担当。

Schedule

募集受付期間

Open9月1日(火)

コンペ公開・エントリー受付開始

公式サイトにて募集要項を掲載し、エントリーを受け付けます。

1st11月4日(水)

一次審査 提出〆切(書類審査)

当日23:59に応募登録・PDFデータ提出を締め切り、書類審査を実施。結果は11月中旬に通知し、通過者へ二次審査をご案内します。

Final12月4日(金)

二次審査(ポスターセッション)・結果発表

久慈設計 東京支社にて実施。審査員巡回のポスターセッション(発表2分+質疑2分)。来場が難しい場合はZoom発表も可能です。審査結果は当日発表します。

Points to Note

応募上の注意点

i応募作品について

他コンペや媒体に未発表のオリジナル作品に限ります。第三者の権利を侵害しないことを確認のうえご応募ください。

©著作権の取り扱い

全作品の著作権は応募者に帰属します。主催者(久慈設計)は、受賞作品を含む応募作品を、本コンペティションの広報・記録を目的として無償で使用できるものとします。

P個人情報の取り扱い

取得した個人情報は主催者・運営事務局が適切に管理し、ご本人の同意なく第三者へ提供しません。

Q&A / Contact

質疑応答・お問い合わせ

質疑応答

NEW新しく追加した質疑応答新しい順に掲載しています

敷地は「久慈設計 東京支社が入居するビル(TASビル)が建つ範囲」とありますが、対象はビルの敷地のみですか? 周辺の敷地を含めた街区での提案も可能ですか?
対象敷地は既存ビルが建つ範囲のみとし、街区単位の提案は不可とします。大規模再開発のような大きな建物にしか利用できない手法よりも、個々人が自主的な活動として連鎖反応的に実践し、新たな街並みが形成されていくことを重要視しています。
2026年10月2日 回答 審査員 古座

これまでの質疑応答

現地見学会はありますか?
ありません。久慈設計 東京支社が入居するビル(TASビル)への立ち入りも不可とします。
模型は持ち込み可能ですか?
二次審査に限り持込可能です。膝の上に載る 30cm四方程度までとします。
アップロードするPDFの容量制限はありますか?
あります。1ファイル 10MB以内でご提出ください。
生成AIは使用可能ですか?
設計検討やプレゼンテーションの補助としての使用は可能です。ただし、提出作品は応募者自身のオリジナルであり、第三者の著作権等を侵害しないことを条件とします。
CADデータは頂けますか?
お渡しできません。必要な図面・データはご自身でご用意ください。
二次審査でパワーポイントは使用できますか?
使用できません。二次審査は A2パネルと模型のみでの発表とします。
おすすめの書籍などはありますか?
あります。ある建築雑誌の 2025年10月号が参考になると思います。ただし、そこで議論されている内容に縛られる必要はありません。柔軟な発想を期待しています。
参加費はかかりますか?
かかりません。参加費は無料です。
提出の締切は何時までですか?
11月4日(水)23:59までです。応募登録も同日同時刻が締切となります。
応募ナンバーはいつ届きますか?
応募登録から2〜3日程度で、ご登録のメールアドレスへお送りします。届かない場合は迷惑メールフォルダをご確認のうえ、コンペ担当までご連絡ください。
一人で複数の案を応募できますか?
できます。応募数に制限は設けていません。案ごとに応募登録を行い、それぞれの応募ナンバーで提出してください。
学生賞の「学生」とは誰を指しますか?
応募時点で学校に在籍している方です。大学院生も含みます。
プレゼンボードの向きは決まっていますか?
A2横使いとしてください。一次審査のPDF、二次審査の用紙ともに同じです。
一次審査は何名が通過しますか?
最大50名程度を予定しています。応募状況に応じて審査員が判断するため、人数は変動する場合があります。結果は11月中旬にメールでご連絡します。
二次審査のA2用紙は、一次審査のPDFと同じ内容でなければいけませんか?
原則として同一内容が望ましいですが、修正・加筆は可能です。
二次審査当日の集合時刻や所要時間を教えてください。
二次審査の対象者へ、後日メールにてご連絡します。
オンライン(Zoom)で二次審査に参加する場合、A2用紙はどうすればよいですか?
A2原本を久慈設計 東京支社宛にご送付ください。送付先・到着期日は二次審査のご案内メールにてお知らせします。なお、オンライン参加の受賞者への賞状はPDF形式でメール送付し、原本の個別送付は行いません。
質問はいつまで受け付けていますか?
コンペ開催期間中は随時受け付けます。回答は本欄への掲載、またはメールにてお返しします。

※ 新たなご質問と回答は、本欄に随時追記いたします。

Contact 株式会社 久慈設計 コンペ担当 古座 拓磨 koza@kuji-act.co.jp
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